MacでVPNを使う基本的な流れは、macOS対応アプリを入手し、サービスから提供されたサブスクリプションを読み込み、必要なネットワーク権限を許可してから、接続先を選び通信経路を確認することです。アプリに「接続済み」と表示されても、それだけで完了ではありません。利用するアプリが想定した経路で通信しているかも確認しましょう。

この記事では、初めて設定する場合の手順に沿って説明します。メニュー名はアプリによって異なり、システムのバージョンによって権限設定の場所も変わります。画面が異なる場合は、アプリの説明とシステムの案内を確認し、すべてのネットワークツールが同じ方法でインストールされると考えないようにしましょう。

インストール前に確認:アプリとサブスクリプションの種類

Appleメニューの「このMacについて」で、プロセッサまたはチップの情報とmacOSのバージョンを確認します。ダウンロードページでAppleシリコン版とIntel版が分かれている場合は、該当するものを選択してください。ユニバーサル版が用意されている場合は、リリースノートで互換性を確認しましょう。ファイル名にMacと記載されているかだけでなく、必要なmacOSのバージョンも確認してください。

VPN61のクライアントの入手先はユーザーパネルにあります。ログイン後にサブスクリプションを取得でき、正式なクライアントのダウンロード可否はパネルで判定されます。アカウントの作成にメールアドレスは不要で、ユーザー名とパスワードを使います。インストーラーは、検索結果に表示されたミラーサイトからではなく、パネルに案内されている信頼できる配布元から入手してください。

ネットワークアプリでいう「サブスクリプション」は、通常、接続先の設定を更新するためのリンクを指し、料金の請求期間とは異なります。月額プランやデータ容量パックは請求に関するもの、サブスクリプションリンクは設定に関するものです。リンクを読み込んでも支払いは完了せず、どのアプリでも形式を認識できるとは限りません。

設定方法 必要なもの 適用範囲
サービス専用アプリ パネルの説明、ログイン情報またはサブスクリプション サービス提供元の設定手順を優先し、他のツールのメニューがあるとは限らない点に注意
対応するプロキシアプリ そのアプリが対応するサブスクリプション形式 サブスクリプション形式、接続先のプロトコル、関連する通信パラメーターへの対応が必要
macOS標準のVPN 対応する種類のサーバーアドレスと認証情報 一般的なプロキシのサブスクリプションリンクを、システムのVPN設定にそのまま入力することはできません

Shadowsocks、VMess、Trojan、VLESS、Hysteria2、TUICは、それぞれ異なるプロキシプロトコルまたは方式であり、macOS標準VPNの別名ではありません。対応状況はアプリのバージョンやコア機能によって異なります。これらの情報からVPN61が提供するプロトコルを推測することはできません。サブスクリプションを読み込めても、互換性の問題で一部の接続先が使えない場合があります。

アプリをインストールしてシステムの権限を設定

  1. 信頼できる配布元からインストーラーを入手し、リリースノートに記載されたシステム要件を確認します。配布元が署名やチェックサムを公開している場合は、案内に従って照合してください。
  2. インストール形式に合わせて操作します。ディスクイメージの場合は通常、アプリを「アプリケーション」フォルダにドラッグします。インストーラーの場合は、画面の案内に従ってください。初回起動はできるだけ「アプリケーション」から行い、マウントしたディスクイメージ内で使い続けないようにしましょう。
  3. 初回起動時の案内を確認してください。VPN構成、ネットワーク機能拡張、補助ツールの追加を許可する前に、要求元がインストールしたアプリであることと、その用途がアプリの説明に沿っていることを確認しましょう。
  4. 権限を許可したらアプリに戻ります。説明書にアプリの再起動が必要と記載されている場合は、その手順に従ってください。テスト中に他のプロキシツールを同時に起動しないようにしましょう。

macOSのセキュリティチェック、ネットワーク機能拡張の承認、アプリ自体の設定許可は、それぞれ別の手順です。システムにブロックされた場合は、まずダウンロード元と互換性のあるバージョンを確認し、「システム設定」の「プライバシーとセキュリティ」および関連するネットワーク設定を確認してください。設定画面の名称や場所はシステムのバージョンで異なるため、スクリーンショットと完全に同じ画面を探す必要はありません。

会社が管理するMacでは、デバイス管理ポリシーによってネットワーク機能拡張、構成プロファイル、プロキシ設定が制限されている場合があります。権限設定を操作できない場合や、承認後に設定が取り消される場合は、許可されている方法を管理者に確認してください。管理ポリシーを回避しようとしてはいけません。

サブスクリプションを読み込み、接続先の設定を確認

ユーザーパネルにログインし、アプリに対応するサブスクリプションリンクを案内に従って取得します。アプリで「サブスクリプション」「設定」「Profiles」「インポート」などの項目を探し、リンクから読み込む方法を選び、URLを貼り付けて更新してください。サービス専用の読み込み手順が用意されている場合は、接続先サーバーの入力欄にURLを貼るのではなく、その手順を優先しましょう。

更新後、設定が選択され、接続先の一覧が表示されていることを確認します。次に、利用地域の要件に合う接続先を選びます。一覧が空の場合と接続に失敗する場合は、別の問題です。前者はリンクや形式を確認し、後者は接続先、権限、ローカルネットワークを確認してください。

  • ✅ サブスクリプションのURLをすべてコピーし、空白や改行、ページ上の説明文が混ざっていない。
  • ✅ アプリが使用するサブスクリプション形式に対応しており、読み込み時に解析エラーが発生していない。
  • ✅ 古い設定や空の設定ではなく、読み込んだばかりの設定が有効になっている。
  • ✅ パネルでサービスの状態とデータ使用量を確認し、その後の設定更新も完了できる。

形式を調整する必要がある場合は、サービスまたはアプリが提供する変換方法を優先してください。読み込みを成功させるために、意味の分からない項目を削除してはいけません。通信方式、暗号化パラメーター、サーバー名などは接続に必要な情報である可能性があります。

ルーティングモードを選び、実際に通信する範囲を把握

ルールモードは、ドメイン、アドレス、アプリごとのルールに基づいて、通信を直接接続するかプロキシ経由にするかを決めます。日常的な利用に適しています。グローバルモードは通常、そのアプリに入る通信を選択したプロキシにまとめて渡しますが、Mac全体の通信を必ず制御するわけではありません。「グローバル」はルーティングの方針、「どのアプリがクライアントを経由するか」は制御範囲です。分けて理解しましょう。

システムプロキシの影響を受けるのは、システムのプロキシ設定に従うアプリが中心です。一部のコマンドラインツール、開発環境、独立したアプリは独自のプロキシ設定を持つため、ブラウザーでアクセスできても、ターミナルの通信が同じ経路を使うとは限りません。TUNやネットワーク機能拡張方式では、対応範囲内でより多くの通信を制御できますが、除外ルール、プロトコルの対応状況、システムの制限を受ける場合があります。

初めて設定する場合は、まずアプリが推奨する標準モードを使い、ブラウザーで基本的な接続を確認してから、実際に使うアプリをテストしましょう。特定のアプリで機能しない場合は、システムプロキシに従うかを確認してください。すぐに接続先を変える必要があると決めつけたり、通信範囲、DNS、ルーティングルールを同時に変更したりしないでください。

IEPL専線、中継、直接接続は、接続経路や通信方式を表すもので、読み込みプロトコルの種類ではありません。中継は通常、追加の転送ノードを経由します。直接接続は一般に、ローカルネットワークから遠隔地の入口へ直接つながります。IEPLは専用線による通信を指します。これらの表示だけで、特定のWebサイトに必ずアクセスできるとは限りません。接続先を選ぶ際は、利用地域の要件と実際の接続状況も考慮してください。

接続とDNSの経路を確認

接続する前に現在の出口情報を控え、接続後、同じブラウザーでIPアドレス確認ページを開きます。出口のIPアドレスと地域が想定どおりか比較してください。ルールモードの場合、確認ページへの通信が直接接続に振り分けられることがあります。対象ドメインのルーティング記録も踏まえて結果を判断し、IPアドレスが変わらないことだけで接続失敗と決めつけないでください。

続いて、実際に利用するWebサイトやアプリをテストします。ページを読み込めるか、ログインできるか、必要な操作を完了できるかを確認してください。IPアドレスの地域データベースは更新が遅れる場合があり、サービス側もアカウントの地域、リスク判定、自社ポリシーに基づいてアクセスを判断することがあります。出口の地域が想定どおりでも、目的のサービスが必ずアクセスを許可するとは限りません。

DNSリークとは、名前解決が想定したプライバシー設定やルーティング方針に従わない状態です。たとえば、トンネル内で名前解決するつもりなのに、ローカルネットワークのDNSサーバーへ問い合わせが送られるケースがあります。確認時はアプリのDNS設定と信頼できる検査ページを併用してください。DNSサーバーが複数表示されただけでリークと判断せず、問い合わせが想定した接続経路を通っているかを確認しましょう。

ブラウザーの暗号化DNS、システムのリゾルバー、アプリのDNS設定は互いに影響する場合があります。トラブルシューティングでは、まず推奨設定を維持したまま、対象ドメインに適用されているルールを確認し、その後ひとつずつ変更してください。IPv6を有効にしている場合は、その通信もアプリが処理しているか確認が必要です。IPv4の出口だけを確認しても、すべての通信が同じ経路を使うとは限りません。

接続完了の判断基準:アプリが正常に動作し、利用するアプリが想定した経路を通り、実際の操作を完了でき、DNSとアドレスファミリーの処理も設定の目的に合っていること。接続アイコンが表示されること、IPアドレスを一度確認すること、接続先のテストが成功することだけでは、十分な確認とはいえません。

よくあるトラブル:症状から原因を特定

権限の確認が繰り返し表示される、または有効化しても反映されない

他のネットワークツールを終了し、アプリが「アプリケーション」フォルダにあることを確認してから、承認待ちの機能拡張や補助ツールが残っていないかシステム設定を調べます。アプリを更新した直後は、説明に従って権限を再度許可する必要がある場合があります。複数のバージョンを何度も切り替えないでください。必要に応じて公式のアンインストール手順で古いコンポーネントを削除し、互換性のあるバージョンを再インストールしましょう。

サブスクリプションの更新に失敗する、または接続先が一覧に表示されない

まずローカルネットワークからパネルにアクセスできるか確認し、次にサブスクリプションリンクが完全か、再設定されていないか、読み込み形式が一致しているかを確認します。アプリで解析エラーが表示される場合は、エラーの種類を記録し、互換性の説明を確認してください。接続先を手当たり次第に試すのは避けましょう。この問題は通常、設定の取得または解析の段階で発生します。

接続済みと表示されるのにWebページを開けない

まず一般的なWebサイトを試し、ネットワーク全体の問題か、特定の接続先だけの問題かを切り分けます。次に対象ドメインのルーティング、選択中の接続先、DNSの結果を確認してください。ルールモードの場合は、一時的にグローバルモードで比較できますが、テスト後は適切なルール設定に戻しましょう。一時的にアクセスできたことを恒久的な設定の結論にしないでください。

ブラウザーは使えるが、開発ツールなど他のアプリは使えない

アプリがシステムプロキシの設定を読み取るか、古いプロキシアドレスや環境変数が残っていないか、独自のプロキシ設定がないかを確認します。ターミナルのツールは個別の設定が必要な場合があります。各ツールの説明に従って設定し、サブスクリプションリンクをHTTPプロキシのアドレス欄に貼り付けないでください。

アプリを終了してもネットワークの調子が戻らない

まずアプリで接続を停止するか、システムプロキシをオフにしてから終了します。異常終了したことがある場合は、現在のネットワークサービスのプロキシ設定が、応答しないローカルの待ち受けアドレスを参照したままになっていないか確認してください。そのツールに属すると確認できる設定だけを削除し、職場のネットワーク設定や他の必要な設定を誤って消さないようにしましょう。

日常のメンテナンスとプラン選び

設定が動作したら、認証情報を含まないトラブルシューティング用の記録を保存しましょう。記録する項目は、アプリのバージョン、通信の制御方式、有効な設定、動作確認済みのアプリです。次に問題が起きたら、まず同じ状況を再現し、変更する項目はひとつずつにします。サポートへの相談はエラー内容とシステムのバージョンから始められます。サブスクリプション全体や未加工の診断記録を公開する必要はありません。

VPN61はmacOSのほか、Windows、iOS、Android、Linuxに対応し、同時接続台数に制限はありません。ただし、台数無制限でもデータ通信量が無制限になるわけではありません。複数のデバイスで使う場合は、プランのデータ容量も考慮してください。月額プランは¥9.9 / 60GB、¥18 / 250GB、¥28 / 500GBです。データ容量は利用開始日を基準に毎月リセットされます。途中で上位プランに変更した場合、差額は残りの日数に応じて計算されます。

利用頻度が一定でない場合は、データ容量パックも比較できます。¥158 / 300GB、¥358 / 1000GB、¥658 / 3000GBで、使い切るまで利用でき、有効期限はありません。30日間の理由を問わない返金に対応しています。具体的な手続き条件は規約ページをご確認ください。実際のデータ使用量をもとにプランの詳細を確認し、接続するデバイスが多いという理由だけで上位プランを選ばないようにしましょう。

操作手順を確認したい場合は、使い方ガイドとユーザーマニュアルをご覧ください。VPN61のノーログ方針はサービスのポリシーであり、アクセス先のWebサイト、アカウントシステム、端末上のアプリに記録が残らないことを意味するものではありません。アカウント情報を適切に管理し、必要な権限だけを許可してください。